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h_blast

Sept. 3, 2025

0
魔法使いのケンカ

文章を書く練習です。ちょっとふざけた現代ファンタジーの短編のつもりです。

浜辺に二つのグループが集まっている。
全員が女子だ。
どちらもかなり若く見えるが、一方のグループは相手と比べて小柄で、顔立ちもより幼く見えた。

「うちらは本気で殺しにいくつもり。だから、お前たちも全力でかかってこいよ。心残りがないようにな」

小柄なグループから一人の少女が前に出た。
この国では時々見かける天然の緑の髪が、今日の青い空によく映えていた。
その緑髪は強い魔力適性の象徴と言われている。
少女の幼さゆえに、仏頂面さえ可愛らしく見えてしまう。
それにしても、すぐ娘を甘やかす父親すらたじろぐような、怖い表情であった。


年上のグループの先頭に立つ少女が言い返す。
「ああ。そうさせてもらう」
ちょっと悲しそうな顔で、自分に言い聞かせるように言葉を足す。
「長い長い怨念を晴らす時が来た」

海風が凪いだ。
そして、長い数秒の沈黙の後、戦争の咆哮が轟く。

緑と赤の衝突。
「ドリャ!」
「ああああぁっ!」
「セイヤァ―ッ!!」
「痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!ギブアップだ!降参だよ!!」
小柄な少女は大きい方に跨っていた。
大きい方の少女は髪を引っ張られている。
他の皆はすでに距離を取り、茫然と二人の戦いを眺めていた。

敗北を認める声が上がってしばらくして、小さな緑髪の少女は立ち上がる。
「自分の信じた道を全身全霊で貫くという覚悟――うちとお前の差はそこにある」
少女は背中を向け、歩き始めた。
「さすが!」
「最高!」
「なんと力技!」
仲間の勝ち誇った声が響く。
小さな少女は微笑む。

「いや、待って。何だ今のは?魔法一切使わなかっただろ、あんたは。勝負とすら呼べない、猫のケンカ以下だった」
文句を言いながら、大きい方の少女が立ち上がる。
「だって……魔法怖いんだもん」
「使わないと勝負の意味がないだろ!」
「じゃあ……」

長い沈黙が再び訪れる。
そして戦争がまた始まった。

緑と赤の衝突。
「奥義!龍神の綱引き」
「痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!降参!こーさーん!!」
小柄な少女は大きい方の背後に回り、締め落としていた。
大きい方の少女は相手の絞め技に苦しんでいる。
「自分の全てを賭けて戦う者と、自分の命が惜しい者――そこには明確な差がある」
「さすが!」
「最高!」
「なんと力技!」
「また髪を引っ張ってただけ!後わけわからんプロレス!」
負けた少女は相手グループへ叫んだ。

年上のグループから不満の声が上がる。
「でも、先輩だってまた魔法一切使わなかったじゃないですか!」
「いや、先に魔法を使うのは何か気が引けて……」
「情けないな」
仲間たちはがっかりしたように頭を振る。

「待って。そもそも、なんであたし一人で戦ってるわけ?総力戦のはずだったろ?」
一拍置いて、一斉に返事が返る。
「だって怖いです」
「怖い」
「やっぱり怖い」
「怖いんだよ、アホ」

Corrections

魔法使いのケンカ

文章を書く練習です。

ちょっとふざけた現代(風)ファンタジーの短編のつもりです。

浜辺に二つのグループが集まっている。

全員が女子だ。

どちらもかなり若く見えるが、一方のグループは相手と比べて小柄で、顔立ちもより幼く見えた。

「うちらは本気で殺しにいくつもり。

だから、お前たちも全力でかかってこいよ。

心残りがないようにな」 小柄なグループから一人の少女が前に出た。

この国では時々見かける天然の緑の髪が、今日の青い空によく映えていた。

その緑髪は強い魔力適性の象徴と言われている。

少女の幼さゆえに、仏頂面さえ可愛らしく見えてしまう。

それにしても、すぐ娘を甘やかす父親すらたじろぐような、怖い表情であった。

年上のグループの先頭に立つ少女が言い返す。

「ああ。

そうさせてもらう」 ちょっと悲しそうな顔で、自分に言い聞かせるように言葉を足す。

「長い長い怨念を晴らす時が来た」 海風が凪いだ。

そして、長い数秒の沈黙の後、戦争の咆哮が轟く。

緑と赤の衝突。

「ドリャ!

」 「ああああぁっ!

」 「セイヤァ―ッ!

」 「痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!

ギブアップだ!

降参だよ!

」 小柄な少女は大きい方に跨っていた。

大きい方の少女は髪を引っ張られている。

他の皆はすでに距離を取り、茫然と二人の戦いを眺めていた。

敗北を認める声が上がってしばらくして、小さな緑髪の少女は立ち上がる。

「自分の信じた道を全身全霊で貫くという覚悟――うちとお前の差はそこにある」 少女は背中を向け、歩き始めた。

「さすが!

」 「最高!

」 「なんと力技!

」 仲間の勝ち誇った声が響く。

小さな少女は微笑む。

「いや、待って。

何だ今のは?

魔法一切使わなかっただろ、あんたは。

勝負とすら呼べない、猫のケンカ以下だった」 文句を言いながら、大きい方の少女が立ち上がる。

「だって……魔法怖いんだもん」 「使わないと勝負の意味がないだろ!

」 「じゃあ……」 長い沈黙が再び訪れる。

そして戦争がまた始まった。

緑と赤の衝突。

「奥義!

龍神の綱引き」 「痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!

降参!

こーさーん!

」 小柄な少女は大きい方の背後に回り、締め落としていた。

大きい方の少女は相手の絞め技に苦しんでいる。

「自分の全てを賭けて戦う者と、自分の命が惜しい者――そこには明確な差がある」 「さすが!

」 「最高!

」 「なんと力技!

」 「また髪を引っ張ってただけ!

後わけわからんプロレス!

」 負けた少女は相手グループへ叫んだ。

年上のグループから不満の声が上がる。

「でも、先輩だってまた魔法一切使わなかったじゃないですか!

」 「いや、先に魔法を使うのは何か気が引けて……」 「情けないな」 仲間たちはがっかりしたように頭を振る。

「待って。

そもそも、なんであたし一人で戦ってるわけ?

総力戦のはずだったろ?

」 一拍置いて、一斉に返事が返る。

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h_blast

Sept. 3, 2025

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添削ありがとう!

魔法使いのケンカ


This sentence has been marked as perfect!

文章を書く練習です。


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ちょっとふざけた現代ファンタジーの短編のつもりです。


ちょっとふざけた現代(風)ファンタジーの短編のつもりです。

緑と赤の衝突。


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全員が女子だ。


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ギブアップだ!


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降参だよ!


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」 小柄な少女は大きい方に跨っていた。


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大きい方の少女は髪を引っ張られている。


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他の皆はすでに距離を取り、茫然と二人の戦いを眺めていた。


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敗北を認める声が上がってしばらくして、小さな緑髪の少女は立ち上がる。


敗北を認める声が上がってしばらくして、小さな緑髪の少女は立ち上がる。

「自分の信じた道を全身全霊で貫くという覚悟――うちとお前の差はそこにある」 少女は背中を向け、歩き始めた。


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「さすが!


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」 「最高!


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」 「なんと力技!


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浜辺に二つのグループが集まっている。


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どちらもかなり若く見えるが、一方のグループは相手と比べて小柄で、顔立ちもより幼く見えた。


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だから、お前たちも全力でかかってこいよ。


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心残りがないようにな」 小柄なグループから一人の少女が前に出た。


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この国では時々見かける天然の緑の髪が、今日の青い空によく映えていた。


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その緑髪は強い魔力適性の象徴と言われている。


その緑髪は強い魔力適性の象徴と言われている。

少女の幼さゆえに、仏頂面さえ可愛らしく見えてしまう。


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それにしても、すぐ娘を甘やかす父親すらたじろぐような、怖い表情であった。


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年上のグループの先頭に立つ少女が言い返す。


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小さな少女は微笑む。


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「いや、待って。


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何だ今のは?


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「だって……魔法怖いんだもん」 「使わないと勝負の意味がないだろ!


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」 「じゃあ……」 長い沈黙が再び訪れる。


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そして戦争がまた始まった。


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「奥義!


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龍神の綱引き」 「痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ痛ッ!


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降参!


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こーさーん!


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」 小柄な少女は大きい方の背後に回り、締め落としていた。


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大きい方の少女は相手の絞め技に苦しんでいる。


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「自分の全てを賭けて戦う者と、自分の命が惜しい者――そこには明確な差がある」 「さすが!


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」 「最高!


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」 「なんと力技!


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」 「また髪を引っ張ってただけ!


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後わけわからんプロレス!


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」 負けた少女は相手グループへ叫んだ。


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年上のグループから不満の声が上がる。


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「でも、先輩だってまた魔法一切使わなかったじゃないですか!


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」 「いや、先に魔法を使うのは何か気が引けて……」 「情けないな」 仲間たちはがっかりしたように頭を振る。


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「待って。


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そもそも、なんであたし一人で戦ってるわけ?


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総力戦のはずだったろ?


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」 一拍置いて、一斉に返事が返る。


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